プラモデル用語集

この用語集は作者がプラモデル製作の分野で使われる用語について独自の解釈で解説したものです。国語･訳語･専門用語の本来の意味と解釈が異なる場合もありますのであらがじめご承知おき下さい。また、通常プラモデルでは使用しない用語も参考のために一部掲載しています。

1999.1.29 改定

プラモデル関連全般
●スケールモデル 実在するモノなどを縮尺に合わせて作った模型。または縮尺を重んじる模型のこと。
●キャラクターモデル キャラクターを模型化したもの。オリジナルが無形なのでスケールを持たない模型など。
●フィギュア 人形。スケールモデル、キャラクターモデルの両分野がある。欧州では独自の文化がある。
●ディフォルメ イメージに近づけるため、縮尺に関係なく形を意図的に補正すること。
●リアル 本物に近い様子。それらしく見えること。実感がある。
●ディテール 細かい細部形状。
●オミット 省略されたこと。
●インスト 組み立て説明書など。
●デカール 台紙に印刷されたフィルムを水で浮かせて模型に転写させる印刷物。マーキング用シールの一種。
●ドライデカール 水を使わずこすり付けて転写するマーキング。デザイン用のインスタントレタリング（インレタ）と同じ。
●ディテールアップパーツ キットでは省略されたり、形の悪い部分を作り替えるためのパーツ。
●エッチング ディテールアップ用のパーツの一種。エッチング技術を用いて作られたものを指す。
●ホワイトメタル 融点の低いキャスト用合金。メタルフィギュアなど。
●ロストワックス キャスティングの一種。指輪などの製造方法で、超精密鋳造。
●ガレージキット 大手模型メーカー以外が独自に製造した簡易キット。現在ではマスプロとの差がなく使われている言葉だが、語源はマニアがガレージで自作キットを製造したことに由来し、個人販売をしたキットのこと。多くの場合キャスト成形されたもの。
●キャスト 無発泡ウレタン樹脂などを型に注いで作る成形方法。または、そうして作られた成形品。
●ソフビ ソフトビニール製のフィギュアなど。雌型しか用いないことから安価に製品が作れる。
●ダイオラマ ジオラマのこと。ディオラマと表現されることもある。情景模型の意。
●ビネット フィギュアを展示台にアレンジしたもの。人形の動きを表現したことからこの名が付いたと思われる。小型で人形が主役なジオラマ。
●シャドーボックス 箱の中に情景模型を作り、照明を仕組み展示したもの。
●R/C ラジオコントロールの意。ラジコン。

組み立て関連
●接着剤 素材にあわせ各種あるがプラモデル用としてはタミヤセメントとその流し込みタイプがお薦め。
●素組み 無改造でキットを組み立てること。ストレートに組むなどともいう。
●仮組み 主なパーツをテープなどで組み立て、合いなどの様子をみるための下組み。
●擦りあわせ パーツの合わせが悪い時に、余計な凸などを削り、ピタリと合うようにすること。
●ジョイントライン パーツ同士の合わせ目。
●ディテールアップ 省略されている細かな個所を追加工作して再現すること。
●デッチアップ イイカゲンにそれらしく作り込むことの造語。
●フルスクラッチビルド キットを使わず、全て手作りすること。
●二個一（にこいち） 複数のキットを使って一つの模型を作ること。
●流用 他のキットの部品などを使う（利用）すること。
●ジャンクパーツ 使わなくなったキットの部品など。余り部品を集め置きしたもの。
●ストック 作らずに置いておくキットなど。コレクションほど積極的に集めたものではないキット。
●未完工房る 組み立てだけして完成していないキットの状態。某ホームページのコンテンツに由来した造語。

インジェクション関連
●金型 樹脂を流して部品を作るための金属の型。雄型と雌型を合わせて使う。その製作技術が製品の善し悪しを左右する。
●放電加工 金型を作るための技術。液体の中でマスター型から放電して型を掘る。
●簡易型 金型の代わりにアルミや樹脂で作る型のこと。短寿命だが低コストで型ができる。
●インジェクション成形 樹脂を高圧で金型に射出して成形する、プラモデルなどの成形方法。
●モールド 成形された樹脂のパーツ。または表面の彫刻や仕上げ。
●ランナー 型の中を樹脂が流れる道が成形されたもの。部品を支える枠。
●ゲート 型の中に樹脂をながす口。ランナーと部品をつなぐ個所なども指す。
●ヒケ 成形された樹脂が硬化したときに収縮して凹んだ個所。
●ウェルド 型の中を流れた樹脂がぶつかりあいできる表面のむら。
●ショート 型に樹脂が行き渡らず、欠けたところ。
●パーティングライン 雄型と雌型の合わせ目にできる隙間が線となって部品に付いた跡。
●バリ 型の隙間に樹脂が流れて成形された不要部分。パーティングライン沿いにできる。
●抜きテーパ 金型から成形品を抜きやすくするための立面に付ける傾斜。
●逆テーパ 抜きの方向とは逆に向かうテーパ。金型では抜けないので有り得ない。シリコンゴム型では多少の逆テーパが付けられる。
●入れコマ（入れ子）線 金型を分割して製作し、あとで部品を入れ替えられるようにする金型構造。その分割が跡となってモールドに残ること。
●押し出しピン跡 型から成形品を抜き取るための押し出しピンが跡となってモールドに残ること。
●ダボ 組み立ての際、位置決めするための凸。
●シボ加工 モールドの表面に細かな凸凹をエッチング技術などで加工すること。ウェルドやヒケを目立たなくするために施される。
●エンボス シボ加工の仕上げの種類で、細かな凸凹パターンなど。
●ブラスト 砂目のような細かなザラザラ仕上げ。サンドブラストは高圧で砂をぶつけて作るパターン。
●離型剤 型から成形品を離しよくするためのシリコンオイルなど。

工作関連
●プラバン スチロール系プラスチックの薄板。各種厚さ、サイズがある。プラモデルと同じ素材なので加工性がよい。プラモデル用の接着剤が使える。
●アクリル アクリル板など。硬く透明度が高い。ガラスの代用として使われる。専用の接着剤が必要。
●ＡＢＳ 工業用強化プラスチックの一種で、家電品などに使われる。専用の接着剤が必要。
●エンビ 塩化ビニル系樹脂で熱可塑性能に優れヒートプレスや真空成形に用いる。専用の接着剤が必要。
●ポリカボ ポリカーボネイト樹脂。対衝撃性に特に優れた樹脂。専用の接着剤が必要。
●ＦＲＰ ガラス繊維強化プラスチック。ガラス繊維を型に貼り、樹脂を流して硬化させることで高強度な立体を作れる。
●モデルブロック 工作用の人工素材。硬さ、サイズなど各種ある。
●真鍮 真鍮性の素材を指す。線材、板材、パイプ、アングルなど各種あり加工性に優れる。
●エバーグリーン プラスチック素材を各種販売している evergreen scale models （京商（株）扱い）の商品を表わす。プラ帯や丸棒、角棒などがある。
●伸ばしランナー ランナーを熱で溶かし引っ張って伸ばし、糸状にすること。
●カッター 一般に使われているカッターのこと。
●Ｐカッター プラ板を切り出す専用カッター。
●デザインナイフ 先の鋭いナイフでカッターの一種。
●エグザクト ナイフや鋸の米国のブランド、X-ACTOの商標を指す。米国などでは日本のオルファやＮＴカッターのようなブランド。
●穴あけ（開口） ドリルやピンバイスで穴をあけること。
●下穴 大きな穴をあける前に小さな穴をあけて位置決め、加工性を向上させるための穴。
●ピンバイス 小さなドリルで穴をあけるための道具。
●モーターツール 電動工具の意。特に彫刻用小型電動ドリルを指す。ハンドリューターやドレメルと表現されることがある。
●ルーター（リューター） 溝掘りをする電動工具または溝掘り用ビットの意。（トリマーとも言う。）小型電動ドリルを指すこともある。
●ドレメル DIV.OF EMERSON ELECTRIC CO.の商標、DREMEL。小型電動ドリルを指す。
●チャック 電動ドリルやピンバイスのビットを取付ける基部。コレットチャックを指す。
●ビット ドリルの刃物。
●ひき物 旋盤を使って加工された品物。
●バイト 旋盤用の刃物。
●ボール盤 穴あけをするための工作機械。
●ポンチ 穴を開ける位置決めのための凹点。またはそのための道具。
●罫書き 加工前の下書き。
●トースカン 水平線を引くための罫書き用具。
●彫り込み 彫刻刀などで彫り込むこと。
●フライス加工 平面を出す工作機械により加工すること。正確な彫り込みが可能。
●ヒートプレス 樹脂板を加熱し雄型に押し付け成形すること。樹脂と型の間の空気を引き抜くために真空機を使うものを真空成形という。
●ノギス 部材をはさむなどして大きさを計測する道具。円の内径、外形を計測できる。
●スコヤ 直角を出すのに使う道具。
●デバイダー コンパスの両足が針になった製図用具。
●バイス 部材をつかむための万力のような道具。
●タップ 下穴を開けておき、ネジ切りをする道具。ネジ穴を作るときに使う。
●ダイス 金属棒にネジ山を掘る工具。ネジを作るときに使う。
●皿加工 皿ネジを受ける凹加工をすること。
●ＴＫＳ 日本を代表する工具メーカー、京都機械工具株式会社のブランド。高級工具でなくてもこのメーカーの製品は一級品。
●治具 工作を楽にするための道具の総称。状況にあわせ自作する道具の意。
●あて木 平面を維持するための補強用具。サンドペーパーの裏にあてて使うなど。
●瞬着 瞬間接着剤の略語。
●エポキシ エポキシ系二液混合型接着剤を指す。
●ハンダ 電気工作に使う半田のこと。
●フラックス ハンダの付きをよくするための酸化物剥離剤。
●パテ盛り（パテ埋め） パーツ同士の隙間などにパテを盛り、修正すること。
●パテ 盛り付け補修材。タミヤパテやMr.パテ速乾タイプなどを指す。
●ポリパテ 硬化剤を混ぜて硬化させるパテ。肉ヤセがなく硬化時間が短い。
●エポキシパテ エポキシ系の混合型パテ。粘土状のパテで造形などに用いる。水に溶ける粘土系と水に溶けない樹脂系がある。
●ペーパーがけ サンドペーパーや耐水ペーパーで磨く（削る）こと。
●耐水ペーパー 耐水性のサンドペーパー。番定があり数字が多いほど目が細かくなる。粗削りは240番、中砥ぎ一般工作に400番、仕上げに600または800番と1200番があれば充分。
●スチールウール 繊維状の金属で金物を磨く時に使う。ペーパーのかからない凹凸面に最も目の細かいものを使う。
●グルーガン 熱可塑性の酢酸ビニール樹脂で接着する接着剤とその道具、ホットメルト。
●注型 シリコンゴムで型を作り無発泡ウレタン樹脂などで成形し、複製すること。
●レジン 注型用の樹脂の総称。熱硬化性不飽和ポリエステル系樹脂を指す場合もある。
●ウレタン樹脂 注型用の無発泡ウレタン樹脂。

塗装関連
●平筆 穂先が平らになった筆。面を塗るときに使う。
●丸筆 穂先が丸い筆。
●面相筆 穂先が丸い極細の筆。
●セーブル 油彩用の天然毛を使った筆。
●ラッカー塗料 揮発性の高いラッカー溶剤を用いる塗料。グンゼ産業などのラッカー系アクリル塗料を指す。塗膜が丈夫で乾きが早いので吹付け塗装に適す。
●エナメル塗料 エナメル系溶剤を用いた塗料で、タミヤカラーやハンブロールカラーなど。乾燥が遅くムラになりにくいので筆塗りに向く。塗膜は弱い。
●水性アクリル塗料 水を溶剤としたアクリル系塗料。専用溶剤もある。タミヤアクリルや水性グンゼカラーなど。ラッカー塗料とエナメル塗料の中間の特性があり、細吹きのエアブラシに最適。
●缶スプレー 市販の缶スプレー塗料。普通、ラッカー系塗料とガスが使われている。
●缶出し 市販塗料をそのまま使うこと。
●混色（調色） 色を混ぜ合わせ独自の色を作ること。
●リタッチ 一度仕上げたあとで、修正のため加筆すること。
●溶剤 塗料を希釈するための溶剤。塗料の種類に合わせ各種あるので、使い分ける。
●シンナー 溶剤の意。特にラッカー溶剤を指すことが多い。
●リターダー 塗料の乾燥を遅らせるための添加剤。ラッカー塗料に加えると筆塗りしやすくなり、吹付けで光沢塗装する際は塗面が均一になり光沢があがる。
●プライマー 金属面への塗料の食い付きをよくして剥がれを防止する下塗り剤。または添加剤。
●サーフェイサー 塗料の食い付きをよくする下塗り剤。缶スプレーのものが便利。
●パステル 絵画でもちいるカラーチョーク。ボカシがしやすくウェザリングなどで使う。
●油彩 油絵の画材を指す。伸びがよく乾燥が遅いのでブレンディングしやすい。
●リキテックス BONNY CO.のアクリル絵の具の商標。
●ガッシュ アクリルガッシュ（不透明アクリル絵の具）。乾燥すると塗り重ねができ、完全艶消しの仕上がりが得られる。
●イーグルカラー 絵画やデザインで使うカラー鉛筆。Berol社の商品名。のりがよく迷彩などの下書きに使う。
●グラデーション 徐々に色が変化していく様子。ボカシ。
●ウェザリング 汚れを表現する塗装。汚し塗装。
●ブレンディング 塗装面上で色を混ぜ合わせぼかす手法。
●ハイライト エッジや頂点に光が反射して光る様子。白を書き込むこと。
●ドライブラシ 塗料を筆から拭き取り、残った塗料を凸面にのせる塗装技法。
●ウォッシング サラサラに薄めた塗料を塗り、直ぐに拭き取り、深みを出す技法。
●スミイレ サラサラに薄めた塗料を凹部に流し影とする技法。
●レタリング 文字を描くこと。手で描くこと。
●手書き レタリングと同意。
●艶消しクリアー 表面の艶を統一するために吹付ける艶消しのクリアー塗料。グンゼ産業のトップコートなど。
●銀磨き 銀粉（アルミ粉）で銀色塗装面を磨くこと。抜群の金属表現が得られるが仕上げ面を触ることができない。
●研ぎ出し 1000番から2000番程度の耐水ペーパーで磨き、コンパウンドで磨き上げること。
●コンパウンド 塗装面を磨くための研磨剤。タミヤコンパウンドなど。
●ワックス 塗装面の光沢を出すための仕上げ剤。プラモデル専用のものがお薦め。
●エアブラシ 吹付け塗装機具。吹付け塗装のことを指すこともある。
●ノズル エアブラシの塗料が吹き出る口。プラモデル用としては0.3ミリが標準。これより小さいと塗料が詰まりやすい。
●ニードル ノズルの開口量を調整する針状の部品。先端が痛むと吹付けが乱れ、尖り具合で細吹き精度が決まる。
●ノズルキャップ ノズルの外側のケースでノズルが覗く穴があり、ノズルとの隙間をエアが通る。隙間が詰まると吹付けられない。
●ピースコン オリンポス（株）のエアブラシの商品名。ハンドピースともいう。
●コンプレッサー 空気圧搾機。エアブラシのためのエアーを供給する機械。
●水抜き 空気を圧搾してできる水分を除去するフィルター。
●レギュレーター コンプレッサーのエア圧力を調整する弁。一定以上の圧力になると弁を開放する機構など。
●マスキング マスキングテープなどでマスクして塗り分ける手法。
●マスキングゾル マスキングのための液体で乾燥するとフィルム状になる。
●ステンシル マークなどを型抜きした板。マスキングとして使い、マークなどを描く。

AFV関連
●ＡＦＶ armored fighting vehiclの略。戦闘装甲車両。
●ターレット 回転式砲塔。
●シャシー 車体のベースとなる部分。走行装置やエンジンなどを取付けることから、車体下部を指す。
●履帯 トラックリンク。無限軌道という走行装置の部位。キャタピラーは商品名。
●起動輪 スプロケットホイール。動力を履帯に伝える車輪。
●誘導輪 アイドラーホイール。履帯の進行方向が逆転する位置の車輪。走行面を通り暴れる履帯を誘導する。
●転輪 ロードホイール。走行面の車輪。
●上部支持転輪 リターンローラー。履帯の重さを支える車輪。
●懸架装置 車輪を上下させる走行安定装置。サスペンション。ボギー式、トーションバー式、クリスティー式など様々な方式がある。
●ボギー式 スプリングやイタバネを使ったサスペンション形式。幾つかの車輪がバネなどで連結されている方式。
●トーションバー ねじれ棒。ねじれた棒が元に戻ろうとする力を利用したバネ。
●クリスティー ウォルタークリスティー技師が開発した戦車。そのサスペンションを特に指す。ストロークを大きく取れるのが特徴。
●ダンパー 衝撃吸収機構。サスペンションのバネの反動を吸収し振動を抑える装置。ショックアブソーバーともいう。
●カノン砲 榴弾や徹甲弾を発射する大砲。戦車砲。
●防盾 主砲取付け部にある装甲板。
●増加装甲 装甲を補うために取付けた装甲。
●クラッペ 装甲を施した視察窓。
●ペリスコープ 車内から潜望鏡のように外部を見るための光学機具。
●ピストルポート 車内から銃を出すための銃口窓。
●キューポラ ペリスコープが取付けられ、内部から360度の視察を可能とする筒状の塔。上面にはハッチが付いている。
●OVE On Vehicle equipmentの略。車外装備品。
●ハーフトラック 前輪はタイヤ、後ろの駆動部を無限軌道とした車両。トラックを製造する工場で生産でき、不整地走破能力が高い戦時開発車両。
●オープントップ 車体上部に装甲がなく開放された車体形式。

ドイツ戦車関連
●Ausf ausfuhrungの略。型式。大戦中のドイツ軍の細分型式。A型、B型などの呼び方。
●DAK deutsche afrika korpsの略。ドイツアフリカ軍団。
●DB daimler-benzの略。車両メーカー名。
●Flak flugabwehrkanoneの略。対空高射砲。
●Jgd.Pz. jagdpanzerの略。駆逐戦車。
●MG maschinengewehrの略。機関銃。
●Pz.Kpfz. panzerkampfwagenの略。装甲戦闘車両、戦車。大戦中のドイツ軍の戦車などの分類。１号戦車や３号戦車などの呼び方。
●Sd.kfz. sonderkraftfahrzeugの略。特殊車両。大戦中のドイツ軍の兵器管理記号。
●Stug. sturmgeschutzの略。突撃砲。
●VK versuchskonstruktionの略。試作型。
●Waffen SS 武装親衛隊。
●シュルツェン Schurzen。車体周囲を対戦車銃からまもるために取付けた薄い装甲板。前掛けにちなんでのネーミング。
●ツィメリットコーティング Zimmerit coating。対吸着地雷用に開発された車体表面のコーティング。
●ノテックライト Notek light。灯火管制型ライトの一種。製造メーカの社名略語からのネーミング。
●ボッシュライト Bosch light。灯火管制型ヘッドライトで、製造メーカーの名で呼ばれている。
●ゲぺックカステン Gepack kasten。砲塔などに取付ける雑具箱。
●ドゥンケルグラウRAL7021 暗灰色。1937〜1940年までの統一色。なす紺色をおびたグレー。ジャーマングレーと表記されることもある。
●ドゥンケルゲルプRAL7028（ドゥンケルゲルプ2はRAL指定なし） 暗黄色。1943年2月から使用された。はじめの数ヶ月は当時の農業器材の標準色が使われたが、すぐにより黄色味の強いドゥンケルゲルプ2が使われた。ダークイエローと表記されることもある。
●ロートヴラウンRAL8017（RAL8012とする資料もある) 赤茶色。1943年2月から迷彩色として使用された。赤味の強いチョコレート色。レッドブラウンと表記されることがある。
●オリーフグリュンRAL6003（RAL6007とする資料もある) オリーブグリーン。1943年2月から迷彩色として使用された。空軍の建築器材と同色とする資料もある。ダークグリーンと表記されることもある。
●フェルトグラウRAL6006 灰緑色。ドイツ軍の代表的カラーで1908年に採用されて以来、様々な装備、器材が塗装されたと思われる。フィールドグレーと表記されることもある。
●ドゥンケルブラウンRAL8002 暗茶色。1937年の古い迷彩色で暗いカーキ色に近い。ドゥンケルグラウとコンビで使われた。1939〜1940年に廃止された。
●ゲルプブラウンRAL8000 黄茶色。1941年からアフリカ向けに使われた。カーキ色。1943年からドゥンケルゲルプ2のようなサンド色RAL8020に変更された。
●グラウグリュンRAL7008 灰緑色。1941年からアフリカ向けの迷彩色として使われた。緑味のあるカーキ色。1943年から明るいカーキ色RAL7027に変更された。